- 薬物の有害事象を新たな症状と勘違いし,被疑薬を継続したまま新たな薬物を処方すること
- 複数医療機関への受診に加えて,処方カスケードが高齢者のポリファーマシーの一因である
- 高齢者に頻度の高い症状(いわゆる老年症候群)に対応する場合には意識しておく必要あり
💣 上記の一例
- LDLコレステロール値が上昇 ➜ スタチンを処方
- 副作用の筋肉痛が出現 ➜ NSAIDsを処方
- 副作用の浮腫が生じる ➜ ループ利尿薬を処方
- 脱水症を起こす ➜ 救急車で搬送され入院
👽 追加メモ
- ポリファーマシーの定義は「薬物有害事象のリスク増加,服薬過誤,服薬アドヒアランス低下等の問題につながる状態」で,単に服用薬剤が多い状態とは異なる
- 高齢患者では複数の疾患が並存するためどうしても服用薬剤数は増加するが,リスク・ベネフィットバランスを考え管理目標の適正性に配慮することが大切
- 特に高齢者において効果が小さいのみならず,薬物有害事象の危険性が高い薬剤を認識して(ビアーズ基準などを参照),中止可能薬剤を検討することが重要
(投稿者 川崎)
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