肥大型心筋症の心内膜下虚血に対するverapamil/diltiazemの効果
肥大型心筋症の1例のverapamilによる治療前後の負荷Tlの初期像、後期像の短軸像(上)、治療前後の定量的解析例(中)、3か月後と7年後の治療の効果(下)
💚 解説
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治療前の一過性内腔拡大がverapamil投与後に改善していることがわかる。
- 肥大型心筋症の集積低下および一過性内腔拡大所見をverapamilおよびdiltiazemは改善させる。
- 肥大型心筋症の心筋虚血の成因には、血管因子として、冠最小動脈病変(中膜の肥厚)やspasmと相対的血管床の減少が考えられる。
- また血管外因子として左室弛緩能の低下と心筋内血管外抵抗の増大が考えられる。
- Ca拮抗薬の冠動脈拡張作用、抗スパスム作用、左室弛緩の改善、過収縮の軽減などにより、虚血所見を改善すると推定される。
- 一過性内腔拡大の指標Transient Dilation Index(TDI)(中)を用いて検討した18例において、その効果は7年後まで続くことを確認した(下)。
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ひとり言
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Ca拮抗薬の効果があり、投与を続けているが、spectrumの広い本疾患の予後に寄与しているかは実感できていない。
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(投稿者 杉原)
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