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2022-06-10

昨日のカンファレンスより

🚑 発熱と右顔面に発赤を認める高齢者
  • 研修医A 「他に熱源もないため顔面の蜂窩織炎と診断しました」
  • 研修医B 「顔面の蜂窩織炎って珍しいと思うんですけど…」
  • 研修医A 「珍しいけど顔面に出ることもあるみたいです」
  • 研修医B 「丹毒とはどう鑑別するんですか?」(指導医の方を見て)
  • 指導医   「違いは病変の深達度だけど…😓…調べておきます」

👿 復習
  • 丹毒:主にA群β溶血性連鎖球菌(GAS)による真皮浅層の感染症
  • 蜂窩織炎:病変の主座が真皮深層から皮下組織にある皮膚感染症

👾 鑑別
  1. 紅斑:丹毒は浅層のため比較的境界明瞭 vs 蜂窩織炎は深層のため境界明瞭 
  2. 部位:顔面は丹毒が多い/深層を欠く耳介波及は丹毒を示唆(Milian's ear sign)

丹毒の一例(水疱性丹毒)

参考)日内会誌 2018;107:951-3(解説および図)

  • 本例はまさしく上図と同じで耳まで紅斑が及んでいたため丹毒が疑われました.ただし各種培養からは菌は検出されず.

 💁 研修医と指導医のやり取りに関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

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