QGS post ischemic stunning
運動負荷/安静時Tc-99m-tetrofosmin心筋SPECTを施行例の負荷後と安静時のQGS解析
💚 解説
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SPECT像は負荷時に左前下行枝領域に高度の集積低下を示し、安静時像は正常を示した。
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QGS解析では負荷後(右)でEDV/ESVは増加、EFは低下し、前壁心尖部に明瞭な壁運動異常が認められている。
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安静時壁運動(左)は正常であり、負荷後像は、虚血が生じた30分後にも局所壁運動異常が続いていることを示し、post
ischemic stunningを示す所見と考えられる。
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ひとり言
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ごくまれに認められる所見であり、高度虚血が生じた時に多いような印象である。
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QGS解析での心内膜面トレースが高度に集積低下した領域でも正しくなされているかが少し気になる。
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左室容量曲線の解析から収縮機能だけでなく、拡張機能も評価できるようになった。
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虚血による局所壁運動の異常は収縮機能より拡張機能で早期に生じ、改善は収縮機能より拡張機能が遅れるとされる。
- Diastolic stunningという表現もあるようであるが---
※「輝きを放つ一枚」の過去の投稿は
コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)
(投稿者 杉原)
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