左室容量曲線 収縮・拡張機能解析
運動負荷/安静時tetrofosmin心筋SPECTのQGS解析を応用した左室容量曲線より算出した収縮/拡張機能(上)とコントロールと狭心症/陳旧性心筋梗塞症の安静時と負荷後の差の比較(下)
Sakamoto K : J Nucl Cardiol ;11:152-8;2004
💚 解説
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QGS解析が十分に普及したころ、心プールシンチグラフィの研究の歴史からはQGS解析も次に拡張期機能解析がなされるに違いないと考えた。
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核医学機器メーカーと共同でR-R間隔を32分割して精度高い拡張機能を評価できる左室容量曲線を得るプログラムを開発した(20数年前)。
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拡張期指標は心プールシンチグラフィと同じく、peak filling rate
(PFR)、time to peak filling (TPF) 、1/3 FF (filling fraction)、 1/3mean
filling rate (MFR)などの懐かしい指標を得られるようにした。
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撮像が運動終了30分後なので、虚血を生じた30分後の収縮/拡張機能の変化を検討できることとなった。
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ひとり言
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自分でプログラムを開発しておきながら、論文にはなるが、臨床的には役にたたない(?)と心でささやいていた。
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現在ではメーカー作成の自動診断の中にも同様のプログラムがあり、それを眺めていると、左室容量曲線とその微分曲線は視覚的にも変化していることがあり、病態解析する価値があるかもしれないと感じている。
※「輝きを放つ一枚」の過去の投稿は
コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)
(投稿者 杉原)
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