心アミロイドーシス 2
Tc-99m-PYPを用いた冠状面断層のイメージング
Tc-99m-PYPを用いた冠状面断層のイメージング
💚 解説
- 難治性心不全を呈する80才代男性。
- 心エコー上は左室肥大があり、心アミロイドーシスが疑われ、PYPイメージングが施行された。
- 通常のplanar像・垂直長軸・水平長軸・短軸像で左室心筋すべてに集積し、心アミロイドーシスの診断につながった。
- ここで、読影医はcoronal像を作成してほしいと放射線技師さんにお願いし、得られた画像である。
- 左室と右室のみならず右房さらには左房が描出されていると思われる。本症例の心電図を5年前と比較するとV5のR 波のamplitudeのみならず、P波のamplitudeも減高した。
👤 ひとり言
- 論文化されている心アミロイドーシスのPYP像を見るとほとんどが右室にも集積しているが、ほとんどコメントされていない。
- 著者には心臓核医学イメージングで心房描出にこだわる性格があることを自覚している。指導医が1980年に初めてTlの右房描出を発信したことと、心臓に関する核医学情報をすべて読影したいとの思いからである。
※「輝きを放つ一枚」の過去の投稿は コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)
(投稿者 杉原)
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