- 慢性音響性聴器障害で最もよくみられる職業性疾病の1つ
- 85dB以上の環境は蝸牛に有害(短時間では難聴に至らず)
- 1日8時間,5~15年以上の経過で徐々に難聴が発生,進行
- オージオグラムで左右差のない4,000Hzの低下(c5 dip)
- 症状は高音性耳鳴りや難聴(電子体温計のブザー音など)
- 有効な治療法なし(転職や耳栓などの防音保護具で対応)
📢 c5 dip 深堀
- 十二平均律ではAが440Hzと定義され,12√2倍ずつ周波数を高くして音階が作られます.コードは,A, A#, B, C...と続くので,Cは440*(12√2)3の523.3 Hzとなります.ドイツ式のオクターブ表記で523.3 HzのCは,c2と表記されます.c5は3オクターブ高い音なので,523.3*23 = 4,186 Hz となるようです(引用)
- c5 dipのメカニズムについては,外耳道共鳴説・リンパの渦流説・血管血流説などが提唱されています.その中でも,この周波数領域が解剖学的に固有蝸牛動脈と前庭蝸牛動脈蝸牛枝の吻合部に相当するため,血流障害に基づく有毛細胞障害が起こりやすいと説明する血管血流説が最も合理的と考えられるそうです(引用)
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(投稿者 川崎)
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