前日から持続する上腹部痛例の胃カメラ像
🐟 解説
- 胃幽門輪近くに胃壁に突き刺さった虫様異物あり
- 採血は軽度の炎症反応のみ(WBC 9500、CRP 0.74)
- 異物は鉗子で除去(下図):胃アニサキスと診断
- 食事指導とプロトンポンプ阻害薬の処方後に帰宅
📷 おまけ
- 世間では(医療現場でも?)胃カメラと言われていますが、正式には上部消化管内視鏡です。これは当時(1950年代~70年代)には本当に小さなカメラがついていて検査後に現像していたからです。その後に光ファイバーを介したリアルタイムの観察が可能になりました。もっとも最近では半導体素子(CCD=超小型カメラ)+電気ケーブルが主流なので、胃カメラという表現もあながち間違いとは言えない気がします😊
- 同様に大腸ファイバーの正式名称は下部消化管内視鏡検査です。私の育った環境では大腸カメラと言うことはあまりありませんでしたが、CF(colon fiberscopy)はいまだに使用されているかと思います。しかし正しくはCS(colonoscopy)と表記するそうです。これはファイバーを使わずに、CCDを用いた電子スコープだからだそうです😶
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(投稿者 川崎)
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