- 骨代謝抑制を誘因として大腿骨骨幹部に発症する非外傷性骨折
- 通常の大腿骨折とは異なる特徴を有している(診断基準は下記)
- 骨粗鬆へのビスホスホネート(BP)やデノスマブ長期投与と関連
- 治療は手術+BP製剤を中止+PTH製剤の開始が早期癒合に繋がる
大特徴(5項目中4項目を満たす)
小特徴(診断に必須ではない)
- 外力なしあるいは軽微な外力(立位以下からの転倒)
- 小転子遠位部から顆上部までの横骨折あるいは単斜骨折
- 完全骨折は内外側の皮質骨を貫通し内側にスパイクを伴っていることがある(不完全骨折は外側皮質骨のみに骨折線がみられる)
- 非粉砕骨折もしくはわずかな粉砕骨折
- 骨折部の外側骨皮質の骨膜反応もしくは骨膜下の肥厚
小特徴(診断に必須ではない)
- 骨幹部皮質骨の全体的な肥厚
- 片側もしくは両側性の前駆症状(鼠径部あるいは大腿部の鈍痛,うずく痛みなど)
- 両側性の不完全もしくは完全骨折
- 骨折治癒の遷延
参考)整形外科と災害外科 2017;66:688-93(オリジナル:アメリカ骨代謝学会)
(投稿者 川崎)
0 件のコメント:
コメントを投稿