📚 てんかんの分類
追加解説
- 1981年:部分発作(焦点性あるいは局在関連性),全般発作,未分類発作
- 2010年改訂版:焦点発作(意識ありと意識なし),全般発作,未分類発作
追加解説
- 改訂版では部分発作という用語がなくなり焦点発作に統一された.発作が両側大脳半球のネットワーク内に起こり,このネットワークが急速に発作に巻き込まれるものが全般性である.一方,一側大脳半球だけのネットワーク内に起始し,はっきりと限局する,あるいはそれよりもう少し広汎に一側半球内に広がったものが焦点性である.
焦点発作(2010年改訂版発作型分類)
- A.意識障害なし ➜ 運動徴候または自律神経症状が観察される.これは「単純部分発作」の概念にほぼ一致する(発作の症状の表れ方によっては,本概念を適切に表現する用語として「焦点性運動発作」または「自律神経発作」を用いることができる).自覚的な主感覚・精神的現象のみあり.これは2001年の用語集に採用された用語である「前兆」の概念に一致する.
- B.意識障害あり ➜ これは「複雑部分発作」の概念にほぼ一致する.この概念を伝える用語として「認知障害発作」が提案されている.
引用)日本脳神経内科 てんかんの診断・分類,鑑別(文言そのまま)
😐 追加コメント
- 先日,意識消失から転倒・骨折した症例を経験しました.他院で焦点てんかんと診断されていましたが薬への反応が悪く時々意識消失があったようです.
- 術前の心エコー検査中に一過性の2:1房室ブロックが記録されました.その後のモニターで5~7秒の心室静止(その時に失神あり)が確認されました.
- 本例は伝導障害と焦点てんかんが合併していたのか,実は伝導障害による失神だったのかは不明ですが,最終的にはペースメーカ植込み術を行いました.
👉 てんかんに関するの過去の投稿は コチラ
(投稿者 川崎)
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