- 透析をはじめようとした際,シャント音が弱い,聞こえないなど,シャントの流れが悪くなっていた場合には,即座にシャント部をマッサージすることで回復することがある.穿刺予定部を手でしっかり揉む,さするなどしてあげる.
- シャント作製後 3ヵ月以上たっていれば吻合部を揉んでも差し支えないので,穿刺部とともに吻合部もマッサージする.局部静脈に細い針でヘパリン化生食やウロキナーゼを注入してから揉むのが効果的であるが,難しい場合でも,揉むだけで血流が回復することも多い.
シャント血管マッサージを禁忌とする患者
- シャント作成後2週間未満
- 新シャント穿刺3回目以内
- 狭窄部位に痛みや腫脹がある
- シャントに瘤がある
- 人工血管を用いたシャント
- シャントステントのエッジ部分に狭窄がある
- ステロイド長期投与
- 80歳以上
- 皮膚が薄く,内出血や表皮剝離のリスクがある
- 心房中隔欠損,心室中隔欠損がある
引用)透析会誌 2018;51:305-11(元:腎と透析 2013;74:84‒6)
(投稿者 川崎)
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