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2017-02-14

放線菌

緩徐な経過ですすむ肺炎で喀痰検査を繰り返したが診断できていない症例
当初から抗酸菌を疑ったが結核菌PCR,MAC-PCRはいずれも陰性であった

強拡大(x1000)では白血球やフィブリンを多数認める割に細菌に乏しかった
弱拡大(×100)で青く染まった淡い構造物に気づいたため強拡大した(下記)


細長く増殖したグラム陽性桿菌で,その特徴的な形態から放線菌と診断した
放線菌は主として土壌中に棲息するが,それ以外にも自然環境に広く棲息
傷口や呼吸器,消化管などから体内に侵入して慢性炎症を起こすことがある

放線菌に関する四方山話 ⇒ 「不思議な微生物,放線菌(宮道慎二)」
(投稿者 川崎)

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