このブログを検索

2017-02-26

PECARN rules ピーカーンルール

15歳以下の子供の頭部外傷例で頭部CTを撮るか否かの判断基準

PECARN (Pediatric Emergency Care Applied Research Network) study
Glasgow Coma Scale 14-15の子供42,412例の検討(2歳未満10,718例、2歳以上31,694例)
臨床上重要な脳損傷の定義:脳損傷による死亡,脳手術,24時間以上の気管内挿管,2泊以上の入院

2歳未満
  • 正常な精神状態
  • 前頭部を除いて皮下血腫なし
  • 意識消失なし又は5秒以内の意識消失
  • 重篤な損傷機転なし
  • 触知可能な頭蓋骨骨折なし
  • 親の指示に従って正常な動作
  ⇒ すべてyesなら臨床上重要な脳損傷なし(陰性適中率100%、感度100%)

2歳以上
  • 正常な精神状態
  • 意識消失なし
  • 嘔吐なし
  • 重篤な損傷機転なし
  • 頭蓋底骨折の徴候なし
  • 重篤な頭痛なし
  ⇒ すべてyesなら臨床上重要な脳損傷なし(陰性適中率99.95%、感度96.8%)

(投稿者 川崎)

0 件のコメント: