心エコー図で右心の圧負荷を認めた症例(収縮期に心室中隔が扁平化)
肺血栓塞栓症を疑い
99mTc-MAAを用いて肺血流シンチグラフィを撮像した
両肺野にびまん性の微細な血流欠損像が広がっている
同時に行ったファーストパスではシャント疾患を示唆する所見なし
➽ 本例は最終的に肺腫瘍血栓微小血管症(PTTM)と診断された
PTTM Pulmonary tumor thrombotic microangiopathy
- 1990年にドイツの病理医Herbayらが見出した病態(Cancer. 1990;66:587-92)
- 肺動脈末梢の腫瘍塞栓を契機に局所的な凝固亢進が惹起されている状態
- 生前の診断は困難で,肺高血圧が急速に進行するため予後は極めて不良
(投稿者 川崎)
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