高度のASに対する内科療法の予後は不良であるため外科的介入が必要
しかし低流量低圧較差(LFLG)ではASの重症度判定(高度か否か)が難しい
LFLG ASでは以下の2病態が考えられる(Circulation. 2011;124:e739-41)
- 左室収縮力の低下に起因した低心拍出量による”過小評価された高度AS”
- 心筋虚血や心筋症などの他の原因による心筋障害を伴う”中等度までのAS”
上記の病態1では大動脈弁置換術の予後改善効果が期待できるが,病態2ではその効果は乏しい(Circulation. 2003;108:319-24)
左室駆出率が保たれているにも関わらず一回拍出量が低下している奇異性の低流量低圧較差大動脈弁狭窄(Paradoxical LFLG AS)と呼ばれる観念も提唱されている(Eur Heart J. 2010;31:281-9)
(投稿者 川崎)
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