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2018-02-20

緊急時の赤血球輸血

輸血前にABO型,Rho抗原・不規則抗体の有無,交差適合試験(クロスマッチ)が必要
ただしABO血液型の判明には急いでも5~10分,クロスマッチには20~30分を要する

輸血療法の実施に関する指針-厚生労働省(2005年版・2007年一部改正/2014年一部改訂は小冊子で配布)
  1. ABO血液型とRho抗原の判定を行いABO同型の赤血球または全血を輸血し引き続きクロスマッチを実施
  2. ABO血液型を判定する時間的余裕がない場合の緊急輸血はO型赤血球濃厚液を使用する(全血は不可)
  3. 緊急O型輸血では例外的にクロスマッチ未実施でもいいが,原則として放射線照射血液製剤を使用する
  4. Rho抗原が陰性と判明したらRho陰性血液の入手に努める(本邦におけるRho陰性の頻度は約0.5%)
  5. Rho陰性を優先しABO血液型が異型であるが適合血液(異型適合血)を使用可(特に妊娠可能性女性)
  6. 48時間以内に不規則抗体検査を行い抗D抗体が検出されない場合は抗D免疫グロブリンの投与を考慮

※採血不可能な場合には出血した血液を検査に利用可 💉

(投稿者 川崎)

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