喘息とCOPDの国際ガイドライン委員会が共同で提唱(各々 GINA & GOLD)
両疾患の合併は通常10~20%と考えられる(年齢とともに合併頻度は増加)
病態
- 気管支喘息 ➜ アレルギーが主因で,好酸球,マスト細胞,CD4陽性リンパ球などが関与した気道炎症
- 慢性閉塞性肺疾患COPD ➜ 大部分が喫煙を契機とし,好中球,マクロファージ,Tc1細胞が炎症の中心
診断
- 喘息にCOPDを合併 ➜ 気道に非可逆的部分(固定性の閉塞性障害+気腫化による肺拡散能障害)
- COPDに喘息が合併 ➜ 通常のCOPDの症状(労作時の息切れ)に加えて夜間~早朝の喘鳴や悪化
治療
- 喘息にCOPDを合併 ➜ 吸入ステロイド増量より気管支拡張薬(長時間作用性抗コリン薬など)を追加
- COPDに喘息が合併 ➜ 閉塞性障害が軽度でも長時間作用性気管支拡張薬に吸入ステロイド薬を追加
💁 参考文献:日本内科学会雑誌 2016;105:1815-9
(投稿者 川崎)
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