- サブスタンスPは迷走神経知覚枝から咽頭~気管の粘膜に放出され嚥下・咳嗽反射を誘発
- 降圧薬のアンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬はサブスタンスPを分解する酵素の一つ
よってACE阻害薬を投与すればサブスタンスPの分解が阻害され嚥下が保たれ咳嗽が抑制されない
➜ 臨床現場ではしばしばACE阻害薬を誤嚥性肺炎の予防薬として処方(日内会誌 2010;99:2746-51)
しかしこれらのデータは本邦からの報告が多く,ACE阻害薬の投与メリットがあるのは脳梗塞後のアジア人に限られるという海外のシステマティック・レビューあり(BMJ 2012;345:e4260)
また台湾における全国調査ではロサルタン(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)と比較してACE阻害薬に肺炎と死亡の減少効果はなかった(J Hypertens 2015;33:634-42)
👄 口腔ケアが誤嚥性肺炎の発症を減らし予後を改善することはシステマティック・レビューで示されている ➜ コチラ
(投稿者 川崎)
0 件のコメント:
コメントを投稿