対象は院外心臓性心停止で蘇生後も昏睡状態の症例で結果はいずれも有効
- HACA study (N Engl J Med 2002;346:549-56) ➜ 24時間×32~34℃に冷却
- Bernardʼs study (N Engl J Med 2002;346:557-63) ➜ 12時間×33℃に冷却
しかし数年前に同誌に報告されたTTM trial (N Engl J Med 2013;69:2197-206) にも要注目
- 対象 心原性と推定される院外心停止後に意識のない成人950例
- 方法 体温目標を33℃と36℃(復温含み計36時間)に無作為割り付け
- 判定 180日時点の死亡や神経機能障害の程度,重篤な有害事象
- 結果 両群間で有意な差はなし(既知の予後因子について補正後)
- 結論 低体温療法の目標体温33℃は36℃と比較して利益を認めず
体温管理の維持期間を比較した初の無作為臨床比較試験も大切(JAMA 2017;318:341-50)
- 対象 心原性と推定される院外心停止後に意識のない成人355例
- 方法 体温設定33℃で24時間持続と48時間持続に無作為割り付け
- 結果 生存期間あるいは半年後の生死は両群間で有意差に至らず
- 結論 設定体温33℃では24時間から48時間まで延長しても改善なし
👴 蘇生後に意識障害が遷延する症例に対する低体温療法の方法(至適温度と継続時間)はまだ確立されていないようです
(投稿者 川崎)
0 件のコメント:
コメントを投稿