医師B 「血ガスはやってないの? もしやってたらカリウム値はどう?」
医師A 「あっ,血ガスではカリウムは大したことない...でもなんで?」
偽性高カリウム血症
- 長時間の駆血帯 ➜ 圧迫による細胞内から血液中へのK流出
- 細針による強い吸引 ➜ 血球破壊によるKの流出
- 採血時の手掌の開閉(クレンチング) ➜ 筋肉細胞内からK流出
- 採血から測定まで全血放置 ➜ 溶血で赤血球からK放出(特に冬場)
- 白血球や血小板の高値(例:各々10万,100万以上) ➜ 凝固過程でK流出
- 輸液の混入 ➜ 3号輸液や高カロリー輸液などのK
- 抗凝固薬の混入 ➜ EDTA-2Kに含まれるKなど
- 家族性K偽高値血症 ➜ 室温放置でKが上昇する遺伝的病態
- その他 ➜ フィブリン除去時の竹串などからのK流出
💣 カリウムは測定エラー(ラボエラー)が生じやすいため要注意(本例では上記2や4が原因?)
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