このブログを検索

2019-02-04

動悸+心房細動 in ER

心房細動(Atrial fibrillation, AF)の発症時期背景因子で治療方針を決定する
  1. 発作性AFで発症早期である(48時間未満)➜ 薬理学的徐細動(ジソピラミドやベラパミルなど)➜CHADS2スコアから抗凝固薬の適応を判定
  2. 発作性AFで発症早期でない(48時間以上)➜ 心不全の発症や血栓の存在など合併症の有無を判定(安易に薬理学的徐細動は行わないこと)
  3. 慢性AFで頻脈が動悸の原因と考えられる場合 ➜ 感染や心不全など頻脈化する背景疾患の検索(安易にβ遮断薬やベラパミルを投与しないこと)
  4. 慢性AFで徐脈が動悸の原因と考えられる場合 ➜ 徐脈の原因を評価(完全房室ブロックの合併や薬剤性:β遮断薬やベラパミルなど) ➜ 必要時応じて一時ペーシング

👴 独り言
「動悸」は頻脈時だけでなく徐脈時にも生じるよ.これは徐脈時に一回拍出量が増加するため,「ドクン」という駆出を感じるからだと思われる.

(投稿者 川崎)

0 件のコメント: