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2019-03-05

日本内科学会 第223回近畿地方会より

個人的に気になった演題 👀

演題3 アルカプトン尿症を背景に高度石灰化を伴う3枝冠動脈安定狭心症をきたした1例
  • アルカプトン尿症とは常染色体劣性遺伝の先天代謝異常症で,ホモゲンチジン酸の沈着による結合織の褐色変化,脊椎や大関節の関節炎,大動脈弁や僧帽弁の閉鎖不全症などを生じる.

演題97 ステロイド漸減で心タンポナーデをきたした抗PL-7抗体陽性皮膚筋炎の1例
  • 抗PL-7抗体はスレオニルtRNA合成酵素に対する自己抗体(抗ARS抗体)のひとつで,多発性筋炎や皮膚筋炎で検出される.同抗体が陽性ならステロイド減量中に心膜炎を合併しやすいようである.

演題137 Empty sellaを呈した下垂体機能低下症の1例
  • sella=鞍.エンプティ・セラ症候群はクモ膜下腔がトルコ鞍内に嵌入して脳脊髄液で下垂体が圧排された病態.無症状のことも稀ではない.

演題185 リンパ節病変を認めず、多発骨病変で診断されたRichter症候群の1例
  • リヒター症候群とは慢性リンパ性白血病がアグレッシブリンパ腫に移行する病態(多くはびまん性大細胞型B細胞リンパ腫になる).Reiter(ライター)症候群と混同しないように.

演題204 顔面神経麻痺で発症したHeerford症候群の1例
  • Heerfordt症候群とはサルコイドーシスの一表現型で,ぶどう膜炎・耳下腺腫脹・顔面神経麻痺の3徴を呈する(頻度は∼1%).演題名のHeerford症候群はHeerfordt症候群の誤りと考えられる.

🎊 当院からの発表は以下の3題
  • 演題56 カルシウムサインが診断の契機になった血栓閉塞型急性大動脈解離の1例(谷口雄基ほか,循環器内科)
  • 演題167 IgG4関連疾患を背景に発症した悪性リンパ腫の1例(白井衿帆ほか,血液内科)
  • 演題245 典型的な頸部痛を伴わなかった頭蓋外内頸動脈解離による脳梗塞の1例(藤野雄三ほか,神経内科)

(投稿者 川崎)

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