- 急性心筋梗塞の超急性期に行う身体所見に基づいた重症度分類で予後と関連
- 提唱は米国の循環器内科医Thomas Killip IIIら(Am J Cardiol 1967;20:457-64)
クラス | 重症度 | 所見 |
I | ポンプ失調なし | 肺野にラ音なくIII音を聴取しない |
II | 軽度~中等度の心不全 | 全肺野の50%未満の範囲でラ音を聴取あるいは III音を聴取 |
III | 重症心不全 | 肺水腫があり全肺野の50%以上の範囲でラ音を聴取 |
IV | 心原性ショック | 血圧90mmHg未満,尿量減少,チアノーゼ,冷たく湿った皮膚,意識障害を伴う |
👿 発表された当時(50年前)の発症30日後の死亡率はクラスIで6%,クラスIIで17%,クラスIIIで38%,クラスIVで81%であった.もちろん現在では予後は全てのクラスで改善しているが,重症度分類として今も多くの施設で使用されている.
(投稿者 川崎)
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