- 50歳以下の女性に多く,ACSの0.07-1.1%(欧米)、AMI患者の0.31%(日本)
- 従来から報告されている冠動脈硬化の危険因子をほとんど有さないことが特徴
- 誘因は妊娠(特に後期から産褥期),ホルモン療法および感情的ストレスなど
- 急性期治療に関して,保存的加療と比較したPCIの有効性は示されていない
- PCIは進行性虚血の存在例や血行動態が不安定な例,近位部病変例に考慮
- 5年間の心血管イベント率38%,再解離27%(そのうち42%が30日以内に発生)
- 海外の研究でβ遮断薬の導入が再解離率を減少させる可能性が示されている
参考)急性冠症候群診療ガイドライン(2018 年改訂版)
- SCADの分類 -
CAGで典型的な解離所見を確認できる例(上図Type 1)は25-43%にすぎない.半数以上のSCAD症例では明らかな内膜のフラップはなく,びまん性かつ辺縁が滑らかな狭窄所見を認めるのみであることに要注意.このような場合は冠動脈イメージングの併用で冠動脈壁内の偽腔を確認することを考慮する.
参考)Catheter Cardiovasc Interv 2014;84:1115-22/急性冠症候群診療ガイドライン(2018 年改訂版)
(投稿者 川崎)
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