- 1968年に米国オハイオ州ノーウォークの小学校で冬季嘔吐症が大流行 ➜ ノーウォークウイルス (Norwalk virus)と命名(J Virol 1972;10:1075-81)
- 地名はウイルス命名の基本に準じていないため,2002年8月の国際ウイルス命名委員会でノロウイルスに変更された(本邦の旧名は小型球形ウイルス)
- 潜伏期は24~48時間で小腸粘膜上皮細胞に炎症を生じて下痢(発熱は軽度)➜ 1~2日で治癒(必要に応じて補液などの対症療法/ワクチンは未開発)
- 牡蠣の中でノロウイルスが増殖することはなく,環境中のノロウイルスが中腸腺に濃縮・蓄積される(あるいは取扱者の糞便や吐物による二次汚染)
- 60℃30分の低温殺菌では感染性は失われない(75℃以上1分間以上の加熱によって失活)ため,十分に加熱してから食することが感染防止に重要
- ノロウイルスの汚染はカキに限らず二枚貝に広く認められ(ノロ以外にはA型肝炎ウイルスなど),年間を通じて生じ毒患者数は最多(下図参照)
(投稿者 川崎)
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