🚑 診療現場
- 肝の叩打痛が明瞭で,その後に胆嚢炎と診断された症例を経験しました
🔨 肝の叩打痛
- 体位は仰臥位で頭を枕に乗せ両腕は力を抜いて両脇腹か前胸部に置き膝を十分に曲げる
- 下図のように叩打して疼痛あれば陽性(or 左右を比較して右で強いようなら陽性も可)
- 肝胆道系感染症の感度60%,特異度85%(Curr Gerontol Geriatr Res 2015;2015:431638)
- マクギーのフィジカル診断学第4版に肝叩打痛の記載なし(サイズ決定の打診法はあり)
- サパイラ先生の成書にも肝炎で陽性と一文あるのみ(肝サイズ決定の打診法は詳細に有)
😗 つぶやき
- 肝胆道系の感染症に対する肝叩打痛の診断能は,右季肋部痛やマーフィー徴候と比較しても遜色ないようです(※).しかし腎盂腎炎や腎結石を疑うときに行うCVAの叩打と異なり臨床現場ではあまり見かけんせん.
- デリケートな肝臓をドンドン叩くというのはチョット...という気持ちが皆にあるのかもしれません.肝スクラッチ・テストのような優しい手技には抵抗がないのですが(もっともコチラは精度の問題で普及せず?)
(投稿者 川崎)
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