- ESS=Empty sella syndrome/sella=鞍またはセラ(人名)/sella turcica =トルコ鞍
- 独のBuschが1951年に剖検で見出し(※),Kaufmanが1968年に疾患として提唱(※)
- Empty sellaはトルコ鞍が脳脊髄液に置き換わった状態で剖検で5.5-23%と稀ではない
- 頭部CTやMRIでEmpty sella(ES)を認めた症例の約8%に下垂体の機能低下症を認める
- 頭痛や視野異常,ホルモン異常などの臨床症状を呈する場合はエンプティ・セラ症候群
- 原発性と続発性に分かれともに女性に多い/原発性は中年女性,肥満,経産婦に高頻度
- 続発性はシーハン症候群,薬物・放射線・外科治療後,感染や自己免疫性下垂体炎など
- 治療は無症状なら経過観察/ホルモン分泌不全を伴う有症状時にはホルモンの補充療法
参考)多根医誌 2019;8:15-19,ほか
(投稿者 川崎)
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