ブルガダ症候群:日常生活の注意点
日本循環器学会の「
遺伝性不整脈の診療に関するガイドライン(2017年改訂版)」の記載は以下の4項目(41ページ)
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Naチャネル遮断薬(キニジンなど一部のものを除く)は心電図異常を増強させ,不整脈発作を惹起する可能性があるため,負荷試験を除き使用を避ける.
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過度の飲酒は避ける.
- 発熱時にはすみやかな解熱を図る.
- 経過観察例において,あらたに失神が出現した場合には直ちに受診する.
😗 独り言
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従来から無症状例あるいは家族歴がない症例ではブルガダ型心電図と言っていましたが,最近では特徴的な心電図所見(Type
1=Coved型)のみでブルガダ症候群と診断することが多いようです(参考).
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Brugada症候群の治療フローチャート(同ガイドラインの図12/41ページ)には「慎重な経過観察」の記載を複数個所で認めます.具体策として上記の4項目を指導すればいいのかな~と思っています.
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ドック健診センターを併設する当院では多くのブルガダ症候群(以前のブルガダ型心電図)の方が受診されます.上記4項目のうち,特に3の「発熱時にはすみやかな解熱を図る」は大切な気がします.
💁 ブルガダ症候群に関する過去の投稿 ➜
コチラ
(投稿者 川崎)
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