- 意味 Remitting Seronegative Symmetrical Synovitis with Pitting Edemaの頭文字
- 概要 両手足の圧痕性浮腫が特徴的な特定の臨床所見を呈する突然発症の多関節炎
- 初報 米国のリウマチ科医師 McCarty らによる10例報告(JAMA 1985;254:2763-7)
- 疫学 頻度は50歳以上の0.09%と比較的多く,男女比は1:1~2:1とやや男性が優位
- 診断 確立した診断基準が存在しないため特徴的な身体所見と他疾患の除外による
- 鑑別 高齢発症関節リウマチ(EORA)やリウマチ性多発筋痛症(PMR)他(下表)
- 採血 リウマトイド因子を含む各種自己抗体は通常陰性(病名のSはseronegative)
- 画像 骨X線で関節びらん等はないがGa造影MRIで強い造影有(関節エコーも有用)
- 治療 低用量ステロイド(10-15mg/日)から開始/不十分ならメトトレキサート等
- 予後 ステロイドへの反応は非常に良いが,ステロイドを離脱できない症例も存在
- 合併 消化器系や前立腺などの癌や悪性リンパ腫の合併が少なくない(過去の投稿)
(日内会誌 2017;106:2131-5/表上の文献10はコチラ)
(投稿者 川﨑)
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