- 初報 米国の医師Parkerらによって提唱(Ann Intern Med 1984;100:483-90)
- 概念 敗血症に伴う可逆的な心筋障害(敗血症で循環動態が破綻する一因)
- 英名 上記の他にseptic heartやsepsis-induced cardiomyopathy (SICM)など
- 特徴 心エコー図で左室拡張+1回拍出量不変+駆出率低下(7-10日で回復)
- 機序 詳細は不明であるが過剰な炎症性サイトカインによる心筋細胞の障害
- 鑑別 虚血性心疾患やたこつぼ型心筋症,劇症型心筋炎と鑑別が必要である
- 頻度 敗血症の20-60%に左室収縮能不全が出現(=敗血症性心筋症ではない)
- 予後 適切な治療が行われないと死亡率は70~90%(敗血症だけなら約20%)
- 治療 敗血症の治療+補液+循環補助(ノルアドレナリンやVA-ECMOなど)
参考)日集中医誌 2019;26:391-5,他
💁 敗血症に関連した過去の投稿 ➜ コチラ
(投稿者 川崎)
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