ジルコニウムシクロケイ酸ナトリウム水和物
【効能・効果】
高カリウム血症
【用法・用量】
- 通常
1回10 gを1日3回、2日間経口投与(最長3日間まで)。以後は、1回5 gを1日1回経口投与。
なお、血清カリウム値や患者の状態に応じて適宜増減するが、最高用量は1日1回15gまで。
- 血液透析施行中
1回5 gを非透析日に1日1回経口投与。なお、最大透析間隔後の透析前の血清カリウム値
や患者の状態に応じて適宜増減するが、最高用量は1日1回15 gまで。
【用法・用量に関連する注意】
- 薬剤投与開始3日目に投与する場合は、投与前に血清カリウム値が治療目標値に達していないことを確認する。
- 投与開始時および投与量調整時は、1週間後を目安に血清カリウム値を測定する。以後は、患者の状態などに応じて、定期的に血清カリウム値を測定する。
- 増量する場合は5gずつとし、1週間以上の間隔を空ける。
- 血清カリウム値が3.5mEq/L未満に低下した場合は減量または中止を考慮し、3.0mEq/L未満に低下した場合には投与を中止する。
- 本剤は、カリウムイオンの直径に近い平均約3Åの均一な微細孔構造を有する非ポリマーの無機結晶である。カリウムを選択的に捕捉して糞中に排泄させ、消化管内腔における遊離カリウム濃度を低下させることにより、血清カリウム濃度を低下させる。従来の陽イオン交換樹脂製剤(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ポリスチレンスルホン酸カルシウム)で報告されているカリウム以外の電解質への影響を回避することができる。
- 本剤の血清カリウム低下作用は、投与1時間後から認められており24時間後には63.3%、48時間後には89.1%が正常域に達する。しかしながら、緊急透析やグルコース・インスリン療法等の既存の緊急治療の代替での使用経験はなく,有効性及び安全性は確立されていないため,効能効果に関連する注意には「本剤は効果発現が緩徐であるため,緊急の治療を要する高カリウム血症には使用しないこと。」と設定されている。
(投稿者 小森)
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