- 肺動脈性肺高血圧症(PAH)で高用量カルシウム(Ca)拮抗薬による治療適応を判定するテスト
- 具体的には一酸化窒素(NO)吸入(10-20 ppmで5分間)が推奨(欧米では他の負荷方法あり)
- 平均肺動脈圧(mPAP)が10 mmHg以上低下+40 mmHg以下+心拍出量の低下がないなら陽性
- 同試験で陽性を示す症例はきわめて少ないが,陽性例ではCa拮抗薬が治療の選択肢となりえる
😑 補足
- 高用量カルシウム拮抗薬の例として,ニフェジピン(アダラート®)なら平均172±41 mg(120〜240)/日やジルチアゼム(ヘルベッサー®)なら720±208 mg(540〜900)/日などが報告されています(N Engl J Med 1992;327:76-81).
- 上記ガイドラインによると,急性肺血管反応性試験が陽性なら,他の肺高血圧治療薬に対する反応性も良好であることが多いようです.ただし肺高血圧治療薬は一般に極めて高価(ひと月の医療費が何十万)なので,安価なCa拮抗薬のメリットは小さくありません.
💁 肺高血圧に関する過去の投稿 ➜ コチラ
(投稿者 川崎)
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