研究1 メタ解析(Int Arch Otorhinolaryngol 2020;24:e379-e385)
- 対象:Pubmedで検索したレミエール症候群の394症例(1990~2017年)
- 方法:抗凝固療法と閉塞血管の再疎通あるいは死亡との関連を検討した
- 結果:オッズ比は再疎通1.6 (0.3-9.4, P=0.6), 死亡0.6 (0.1-2.9, P=0.5)
- 結語:Lemierre症候群では抗凝固療法が再疎通や救命に有効と言えない
研究2 後ろ向き研究(Acta Haematol 2017;137:59-65)
- 対象:小児あるいは成人のレミエール症候群の18症例(1998~2014年)
- 治療:全例広域抗菌薬を投与され,6例では4週間以上の抗凝固薬を投与
- 結果:抗凝固療法の有無にかかわらず全症例で3ヵ月後には血栓が改善
- 結語:Lemierre症候群では抗凝固療法が血栓症の予後に関係しなかった
👳 感想
- 血栓性頸静脈炎で頸部に圧痛や腫脹などがあれば,主治医としては迷わず抗凝固薬を投与したくなります.しかしその効果が確立されていないとは...意外に意外 😯
💁 レミエール症候群に関する過去の投稿 ➜ コチラ
(投稿者 川崎)
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