このブログを検索

2021-12-12

第132回日本循環器学会近畿地方会より

T1-19 ピロリン酸シンチが陰性であった肥大型心筋症歴のある野生型トランスサイレチン型アミロ イドーシスの一例
  • 病初期の場合などにピロリン酸シンチは偽陰性を呈することもあり,Apical sparingを認める肥大心では生検での診断を考慮することも重要と考えられた。

T2-5 COVID-19ワクチンにより心室細動が誘発されたと考えられたBrugada症候群の一例
  • 本症例ではワクチン接種後の発熱がVFの誘因となった可能性がある。ESCではBrugada症候群に対するCOVID-19ワクチン接種に際して,解熱薬の投与を推奨してい る。

T4-35 心臓MRI T1強調画像にて冠動脈にhighintensity plaque(HIP)を認めた左前下行枝慢性完全閉塞病変の一例
  • 心臓MRIによる冠動脈不安定プラークを検出する手法が注目を集めている。本症例でも術前の不安定プラークの予測に心臓MRIによる冠動脈HIPが有用であった。

T6-25 完全皮下植込み型除細動器リード脱落をきたしたReel症候群の1例
  • 透視下でS-ICDジェネレータ側面をリードが周回しており,上体を捻るような動きで再現性を持ってジェネレータにより電極リードが牽引される様子が観察され,Reel症候群と診断した。

T8-49 がん合併下肢末梢型深部静脈血栓症は,抗凝固療法なしで半数が悪化,そのうち約2割が中枢型に進展する
  • がん患者に合併する下肢末梢型DVTは,抗凝固療法導入・継続できない場合は8.3%が中枢型DVTに移行することが示された。

👻 当院からの発表
  • T1-6 吸気に対する頸静脈反応:心不全のリスク評価(循環器内科 車古大樹先生ほか)
  • T4-32 身体所見による肥大型心筋症の診断(循環器内科  川﨑達也ほか)
  • T5-2 ばち指が最終的に消失した肺癌を伴う狭心症の1例(循環器内科 土橋哉仁先生ほか)
  • T5-29 Becker徴候を記録できた大動脈弁閉鎖不全症の1例(循環器内科 車古大樹先生ほか)

みんなとてもよかったです 😇 4演題とも英語論文として投稿中あるいは採択後もいいね

💁 学会に関する過去の投稿 ➜ コチラ(PC版なら画面右の分類からも選択可)

(投稿者 川崎)

0 件のコメント: