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2022-04-23

たこつぼ漁

  • 医学生 「今回のクリクラではたこつぼ心筋症が印象的でした」
  • 指導医 「おもしろい病名だろう,日本人が見つけたんだ 😤」
  • 医学生 「でも蛸壺ってあんな形じゃないんですけど...」
  • 指導医 「蛸壺の形?」
  • 医学生 「おじいちゃんの代まで和歌山でタコ漁をやってました」
  • 指導医 「マジ?」
  • 医学生 「家の周りにタコ壺がいっぱい転がっているんです」

📷 実際の実家周囲の写真

🐙 ひとり言
  • たこつぼ心筋症の名付け親は広島市民病院の佐藤 光先生です.1983年に第1例を経験され,1990年に3例報告(多枝 spasm により特異な左室造影像「ツボ型」を示した stunned myocardium.臨床からみた心筋細胞障害,児玉和久,土師一夫,堀 正二(編),1990:p56-64) 
  •  佐藤先生は実際のたこつぼ漁は知らないそうですが,神戸大学出身(1963年卒)で明石のタコ漁が有名であったため思いついたそうです(心臓 2006;38:872-81).上記の角ばった蛸壺は一般的な形態ではないかもしれませんが,佐藤先生が和歌山出身ならこの病名はなかったかも
💁 研修医と指導医のやり取りに関する過去の投稿 ➜ コチラ


(投稿者 加納/川崎)

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

心臓2006;38:872-81で佐藤先生は終始”たこつぼ心筋障害”、
山科先生は”たこつぼ心筋症”と表現されていました。
現在は9割の人が後者を使用しており、今や少数派ですが、
命名者の佐藤先生のためにも”たこつぼ心筋障害”を
使用してほしいと思います。
元上司