右室梗塞
PCIに成功した急性心筋梗塞症のTl/PYP dual SPECT
💚 解説
- 右冠動脈近位部閉塞による急性心筋梗塞でPCIに成功した。
- 第4病日に施行されたTl/PYP dual SPECTである。
- 上からTl、PYP、重ね合わせ画像である。
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Tlでは下壁に軽度集積低下があり、PYPでは下壁はわずかな集積で、右室が明瞭に描出されている。
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右室単独梗塞に近く、右室拡大も認められる。
右室梗塞の診断に以前は血行動態指標が用いられたが、最近では重症でない限りS-Gカテーテルを入れることはない。
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右室梗塞の診断基準にV3R4RのST上昇、心エコーによる右室のakinesisまたはdyskinesisの検出が推奨されている。
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ひとり言
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急性心筋梗塞でPCIに成功した症例にPYPの検査が必要かとの意見もあるが、右室梗塞の診断に関してのPYPの右室描出は魅力的である。
※「輝きを放つ一枚」の過去の投稿は
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(投稿者 杉原)
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