急性大動脈弁逆流症
Tl/PYP dual SPECT
Y Sato et al. Open journal of clinical and medical case reports 2:1080; 2016
💚 解説
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40才代男性、突然の呼吸困難感で来院、心電図はaVRとV1以外の誘導でST下降、CKは1108、心エコー図では高度の大動脈弁逆流を示した。
- 冠動脈狭窄のない急性大動脈弁逆流と診断された。
- PYPとTlのdual SPECTではTlで集積低下はないが、PYPが左室全周性の心内膜測に集積し、全周性の心内膜下梗塞と考えられる。
- きわめてめずらしい心内膜下梗塞の画像所見と言える。
- 左室拡張末期圧の急激な上昇と冠灌流圧の減少が発症機序と推定される。
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ひとり言
- 約30年前にValsalva洞破裂による急性大動脈弁逆流の症例の主治医になった。
- 心臓カテーテル検査で圧波形はこれが左室圧かと思うような不思議な波形で、左室拡張末期圧は50mmHgくらい(?)であったと記憶する。
※「輝きを放つ一枚」の過去の投稿は
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(投稿者 杉原)
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