心アミロイドーシス合併AMI
急性心筋梗塞症の心電図とTl/PYP dual SPECT
済生会滋賀県病院循環器科提供
💚 解説
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上図のような50才代男性の心電図の症例に緊急冠動脈造影が施行され、予想通り左前下行枝閉塞でPCIに成功した。
- Tl/PYP(上がTl、下がPYP)を見て、診断医は驚いたことと思われる。
- Tlでは左前下行枝の心筋梗塞に合致した集積低下を示しているが、PYPでは左室全体に集積が認められる。
- カンファレンス時に確認すると、本検査は発症後8日目になされており、急性心筋梗塞としてはPYPの集積が認められにくい時期である。
- このPYPが契機となり、トランスサイレチン型心アミロイド―シスの診断がついた。
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ひとり言
- 発症3-4日後に検査がなされていればPYP像がどのようになったかをぜひ見たかった。
- 超高齢化とともにトランスサイレチン型心アミロイド―シスの増加が予想され、急性心筋梗塞合併例のPYP像を見る機会は今後もありそうである。
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(投稿者 杉原)
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