心電図異常に対する心臓CTで心外病変を指摘された症例
👻 胸膜プラーク(胸膜肥厚斑)
- 胸膜や横隔膜の肥厚かつ石灰化 ➜ アスベスト暴露の疑い
- 肺野に気腫性変化も認める ➜ 長い喫煙歴に合致(58年)
- 心電図変化の原因は不明であるが冠動脈狭窄はなかった
💣 追加コメント
- 放射線科の先生による心外病変の読影で,「アスベスト暴露の確認が必要」と記載されていました.初診時には未確認であったため改めて問診すると,実際にアスベスト暴露の既往があり他院で半年ごとにフォローされていることが判明しました.
- 胸膜プラークは経時的に肥厚して石灰化を生じますが,単独で症状や呼吸機能異常の原因になることは稀だそうです.その他の石綿関連疾患には石綿肺や良性石綿胸水(胸膜炎),びまん性胸膜肥厚,悪性腫瘍(肺癌・中皮腫)があります.
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(投稿者 川崎)
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