検診の心電図で異常を指摘された症例 問題 心電図異常とは?
🐤 解説
- 座位で鎖骨上に不規則な陽性波の出現(矢印)
- 触診で静脈性 ➜ ランチシ徴候 または 巨大a波
- 原則:ランチシ徴候=大波(例),a波=小波
- 吸気で増悪なし(≒正常静脈圧)➜ a波に合致
- 不規則なa波 ➜ 不整脈関連(Cannon a wave)
- 大砲a波 ➜ 3度房室ブロックや心室期外収縮など
- 3度房室ブロックのキャノンa波は出現が稀(例)
- 実際に本例の心電図異常は心室期外収縮の頻発
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つぶやき
- 頸静脈拍動でa波を見かけたら頻度的に肥大型心筋症が最多で,不整脈,その他(自験例)の順と思います.不規則な頸静脈の陽性拍動なら心房細動を疑いますが(自験例),心房細動ではa波は消失するのでこの場合は巨大v波(ランチシ徴候)をみていることになります(復習).
- 初診時に僕が首あたりをジーっと診ているので患者さんも気になった様です.事情を説明して動画を記録させてもらい,供覧しながら所見を説明しました.患者さんも自身の身体所見を知って嬉しかったようです.教育に役立つならとネットでの共有も喜んで許可してくれました.
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(投稿者 川崎)
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