- 著明な高血糖なく糖尿病ケトアシドーシス(DKA)を呈した状態
- 英国の医師 Munro らが提唱した観念(Br Med J 1973;2:578-80)
- 診断基準例:血糖値300 mg/dL未満+ケトン値上昇+アシデミア
- 近年 SGLT2 阻害薬に関連した EDKA例の増加が注目されている
- 2型DMではSGLT2阻害薬はDPP-4阻害薬の3倍 DKAリスクが高い
👽 追加コメント
- SGLT2阻害薬は尿糖排泄増加により血糖値を低下させるため,血中インスリンの低下およびグルカゴン/インスリン比が増加します.その結果,脂肪組織の脂肪分解が亢進し,その一部が肝臓でケトン体に変化します.その時に不適切な要因(インスリン中断や糖質不足,脱水など)が加わると血中ケトン体が急増しDKAが発症します.
- 日本糖尿病協会のSGLT2 阻害薬の適正使用に関するRecommendationや糖尿病診療ガイドライン2019には,シックデイのSGLT2阻害薬休薬の重要性が記載されています.特にインスリン依存例ではSGLT2阻害薬服用下では血糖上昇がないため,基礎インスリンの中断がケトアシドーシス発症のリスクになることが併記されています.
💁 ケトアシドーシスに関する過去の投稿 ➜ コチラ
(投稿者 川崎)
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