肺高血圧が疑われる症例の肺血流シンチグラフィ
⛯ Mottled pattern(小斑状不均一分布)
- Tc-99m-MAA 200 MBqを静注後に胸部を撮像
- 両側で末梢優位の非区域性の多発欠損を認める
- 肺高血圧で第1群(肺動脈性肺高血圧)の疑い
- 肺血栓症塞栓では通常,肺の外側辺縁が追える
⛮ 独り言
- 肺動脈性肺高血圧症(PAH)は肺換気―血流シンチグラムで正常のことが多いのですが,一部の症例では血流の小斑状不均一分布(mottled pattern)がみられることが知られています(肺高血圧症治療ガイドライン(2017年改訂版)14ページ)
- PAHでは肺動脈に求心性層状の内膜繊維化,中膜肥厚,plexiform lesionの形成を認めるのが特徴です.これらの血管閉塞性変化が肺血流シンチグラフィでmottled patternとして描出されていると考えられているようです(核医学 1991;28:177-83)
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(投稿者 川崎)
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