- 主に蚊によって媒介される寄生虫フィラリアがリンパ系に寄生する感染症
- 幼虫がリンパ管に移動し成虫となり多くの仔虫(ミクロフィラリア)を生む
- 感染者の多くは子供時代に感染(急性期の症状は悪寒戦慄を伴う発熱程度)
- 成人後にリンパ管炎やリンパ節炎を伴う発熱を繰り返しリンパ液の還流障害
- 慢性期に四肢のリンパ浮腫,象皮病,陰嚢水腫などを呈する(下図参照)
- 診断は顕微鏡で血液中のミクロフィラリアの確認あるいは血清中の抗体値
- 治療はジエチルカルバマジン(DEC),アルベンダゾール,イベルメクチン
- 予防は蚊の回避:長そで・長ズボン着用,露出肌に防蚊剤,睡眠時の蚊帳
- 流行地域はアフリカ,西太平洋・カリブ海など(日本は1988年に根絶宣言)
- 2018年時点で5100万人以上が既に感染(WHOの主導で根絶計画が進行中)
- 直接の死因になることは少ないが,免疫力が低下して感染症を発症しやすい
💁 寄生虫に関する過去の投稿 ➜ コチラ
(投稿者 川崎)
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