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2023-09-19

壊疽性膿皮症 Pyoderma gangrenosum

  • 概要 慢性に経過し繰り返す蚕蝕性の皮膚潰瘍を特徴とする疾患
  • 病態 活性化好中球が重要な役割を果たす好中球性皮膚症の一つ
  • 疫学 頻度は3-10人/100万人・年で20~60歳に好発しやや女性優位
  • 誘因 採血針など微細な刺激,外傷,術後(乳房再建術後など)他
  • 合併 炎症性腸疾患(最多はUC),関節リウマチ,血液疾患など
  • 採血 CRPや赤沈亢進,末梢白血球・好中球数増多,時にANCA陽性
  • 診断 統一された壊疽性膿皮症の診断基準は存在しない(下表参照)
  • 分類 潰瘍型(最多),膿疱型,水疱型,増殖型,ストーマ周囲型
  • 鑑別 血行障害,血栓性,悪性腫瘍,血管炎,感染による皮膚潰瘍
  • 治療 創部安静+創傷管理,原疾患治療,PSL,シクロスポリンなど


壊疽性膿皮症の診断

インフリキシマブが奏効した壊疽性膿皮症の1例

💣 皮膚潰瘍に関する過去の投稿 ➜ コチラ

(投稿者 川崎)

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