息切れがあるのかないのかはっきりしない症例
😶 臨床現場
- 座位では僅かに拍動あり? ➜ 心不全ありとは言えず
- 吸気負荷で内頸静脈の隆起?(拍動なし)➜ 心不全?
- 左上肢挙上で周期的な陥凹出現 ➜ 心不全ありと判断
- 最終診断は慢性左心不全(HEpEF)➜ SGLT2i を投与
🔗 復習
- 高齢者の心不全例では自覚症状が曖昧なことがあります.加齢に伴う身体活動の低下や各種知覚センサーの鈍化が原因と推測されます.また認知機能障害の合併も念頭に置く必要があります(自験例:ニコニコしている症例).システマティックレビュー(J Card Fail 2017;23:464-75)では,心不全患者で認知症の頻度が43%に達していました(95%信頼区間30~55).怪しければ吸気負荷に加えて左上肢挙上負荷や前屈負荷の追加が役立ちます.
※ 心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶
(投稿者 川崎)
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