陳旧性心筋梗塞の既往がある症例(座位)
💦 現場実況
- 患者さんは特に体調変化はないと言う
- 今日は頚を確認しにくい服を着ている
- 安静座位で明らかな頚部の拍動はない
- しかし深吸気の保持で拍動出現(矢印)
- BNPは200台から400台に増加していた
😐 独り言
- 患者さんの主治医に対する心理には二通りある(と思う).一つは過剰に心配して体調の変化を伝えようとする姿勢.もう一つは逆に症状の悪化時にはなるだけ隠そうとする姿勢.
- 本例は駆出率が低下したHFrEFであったが,心不全入院はなく,状態は長年安定した.しかし今日に限って頚部を確認しにくい(首元が締まった)シャツを着ている(と感じた).
- 毎回,頚部を確認しその意義をご本人にも伝えていたことを考慮すると,なんとなく患者さんの心理が伝わってきた.心不全の悪化を主治医に悟られたくなかったのだろう.
- あえてシャツのボタンをはずしてもらうことはしなかった.症状に変わりはないと主張するが,心不全が悪化している可能性をそっと伝えた.減塩指導と早めの再診を指示した.
心臓Physical Examination広場とのマルチポストです 🎶
(投稿者 川崎)
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