時々脈が遅くなる高齢者(糖尿病の教育入院中)
🔥 三枝ブロック(trifascicular block)
- V1誘導でrSR'パターンで右脚ブロック
- Ⅱ誘導が下向き(R<S)で左軸偏位
- PQが5 ㎜以上なので1度房室ブロック
- 上記3所見が共存なので3枝ブロック
- モニターで高度ブロック確認(下図)
💘 追記
- 当院では毎週木曜日の早朝にモーニングカンファレンスを行っています.各科の専門医(指導医)が研修医向けに行う臨床に役立つ30分レクチャーです.
- その日は講師が時間になっても現れませんでした(失念していた模様).そこで2年目の研修医の先生が急遽,最近経験した症例の提示を行ってくれました.
- 当直中の夜中に病棟から心電図を見て欲しいとコールされ,正しく診断していました(素晴らしい👍)ちなみに心電計の自動診断は3所見の列記のみです.
- 無症状なので安静を指示し翌朝に循環器内科にコンサルトの指示(これもナイス)「毎週水曜の心電塾が役立った」とも言ってくれて...塾長として涙物😂
- 参考:三枝(三束)ブロックは刺激伝導系が広範囲に障害された病態(右脚・左脚前枝・左脚後枝の全て)で完全(三度)房室ブロックに移行するリスク有
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(投稿者 川崎)

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