- 毛髪に皮膚糸状菌が寄生した頭部白癬の一病態
- 脱毛斑を生じて様々な程度の炎症や鱗屑を伴う
- 戦前は男児の疾患であったが近年は大きく変化
- 皮膚糸状菌が人から人,動物から人へ感染する
- 毛嚢から侵入して真皮や皮下組織に化膿性炎症
- 急性の経過をとり多発する膿疱が特徴的である
- 炎症の強い例では疼痛が著しく腫瘤形成もある
- リスクはスポーツ歴,ペット,ステロイド外用
- 診断は毛髪や黒点の毛包内容を鏡検および培養
- 治療はイトラコナゾールやテルビナフィン内服
😃 雑学
- ケルススとは古代ローマの学者アウルス・コルネリウス・ケルスス(Aulus Cornelius Celsus:紀元前25年頃 - 紀元後50年頃)に由来するようです.
- ケルススはヒポクラテスの教えを受け継いだと言われていて,ケルススの四徴候(炎症に伴う4つの所見:発赤・腫脹・熱感・疼痛)にも名を残しています.
(投稿者 川崎)
0 件のコメント:
コメントを投稿