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2025-11-09

免疫染色:CK7とCK20

  • 臓器毎に上皮細胞のサイトケラチン(cytokeratin;CK)は異なる
  • 特にがんではCK(主にCK7とCK20)の発現性で原発巣が推察可能
  • 例:大腸癌はCK7陰性+CK20陽性、肺腺癌はCK7陽性+CK20陰性
  • よって近年の病理では免疫組織化学(免疫染色)は欠かせない手法


鑑別診断の目安

CK7

陽性

陰性

CK20

陽性

尿路上皮癌

卵巣がん(粘液性)

膵癌

胆道癌

結腸がん

直腸がん


陰性

肺腺癌

乳がん

卵巣癌(漿液性)

甲状腺がん

扁平上皮癌

肝細胞癌

前立腺がん

淡明細胞型腎細胞がん

参考)医学書院、ほか

(投稿者 川崎)

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