- 昇圧剤:ドブタミン(主にβ1受容体に作用),ドパミン(ノルアドレナリンの前駆体でドパミン・β1・β2・α受容体に作用),アドレナリン(α・β受容体に作用),ノルアドレナリン(内因性カテコラミンでβ1・α1受容体に作用)
- いずれもβ1受容体に作用するため,頻脈や左室流出路狭窄を有する症例には使用が困難です.このように心臓の忍容性が低い患者に対する昇圧薬として,アドレナリン類似の構造を持つ選択的α1刺激薬フェニレフリンがあります.
- 麻酔領域以外でフェニレフリンの使用経験が豊富なスタッフは限られていると思われるため,本ページに覚書を作成しておきます.静注した場合は即効性があり,作用時間はアドレナリンよりも長く5~10分だそうです(参考)
🌓 商品名:ネオシネジン コーワ注 1 mg/5 mg(添付文書 PDF)
- 薬効分類名:血管収縮・血圧上昇剤
- 禁忌:本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 効能または効果:
- 各種疾患若しくは状態に伴う急性低血圧又はショック時の補助治療
- 発作性上室頻拍
- 局所麻酔時の作用延長
🌗 フェニレフリンの低血圧に対する実際
- 機序:選択的α1刺激薬で心臓、気管、末梢血管のβ受容体にはほとんど作用しない
- 適応:末梢血管収縮による昇圧薬として有用(心拍数が低下するので高度の徐脈となったときにはアトロピンで拮抗/血圧上昇の力価はアドレナリンの約1/5)
- 実際:通常成人1回0.2mgを静注(0.1~0.5mgの範囲内で増減).持続静注は10~20µg/minで使用.2~5mgを皮下注または筋注する方法もあるが,即効性・調節性に欠ける.
(投稿者 川崎)
1 件のコメント:
麻酔科の友人によると...フェニレフリンで血圧が10−20ぐらい上がる、ただし効果はすぐ切れる、心拍数が下がることはほぼない...だそうです
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